【応用情報技術者試験】午後問題の選択科目と対策

応用情報技術者

秋期の応用情報技術者試験(AP)にて無事に合格できたので、
午後試験の選択分野と対策について書きたいと思います。(散々擦られた話題ですが…)

筆者のスペック(午後の選択科目等に影響するため記載)

  • Web系エンジニア(C#,Java等を利用したWebシステムの設計・開発)
  • 基本情報技術者試験(FE),情報セキュリティマネジメント試験(SG) 合格済み 

応用情報技術者試験の午後の概要

  • 情報セキュリティのみ必須解答で、残りは10科目から4科目を選ぶ。
     問2 経営戦略
     問3 プログラミング
     問4 システムアーキテクチャ
     問5 ネットワーク
     問6 データベース
     問7 組込みシステム開発
     問8 情報システム開発
     問9 プロジェクトマネジメント
     問10 サービスマネジメント
     問11 システム監査
  • 配点は大問1つ当たり20点で、合格には100点中60点とる必要がある。

選択科目について


当然、受験者のバックボーン(経歴)によって、得意/不得意や知識の有無はあると思います。
そのため、「これで行ける!」という絶対的な選択科目は無いと考えられます。
しかし受験前の段階から、「私はこの4科目で行く」と決め打ちで勉強してしまうと、
その年の出題内容が難しい、または 勉強した知識領域とは異なった場合に
「15〜20点落としてしまい、残りの4科目でほぼ満点出さないと合格は難しい…」
という状況に成りかねません。
なので、午後試験全体としてどういう科目があるのか? というのをふわっと把握した上で
対策に入るのが良いと私は考えます。
以下に、良く言われるセット科目等の情報を並べていきます。

文系科目セット(様々なブログ・動画等で非エンジニアの方にオススメされている)
 問2 経営戦略
 問7 組込みシステム開発
 問8 情報システム開発
 問9 プロジェクトマネジメント
 問10 サービスマネジメント
 問11 システム監査

 <強み>
  ・問題文から回答を導き出せる。(事前知識は不要)
  ・経理・簿記等をやっている人にとっては、馴染みのある単語が出てくる。
 <弱点>
  ・出題内容が毎回異なるので、安定した点数が目指せない。
  ・具体的な対策が無い。(その時の問題に依存する)
  ・問題文が他の科目に対して長いので、ある程度スピード感を持って読む必要がある。
   →全て文系科目にすると時間が足りない可能性が高くなる。

理系科目セット(エンジニアなら抵抗なく勉強できるジャンル?)
 問3 プログラミング
 問4 システムアーキテクチャ
 問5 ネットワーク
 問6 データベース
 問7 組込みシステム開発

 <強み>
  ・知識から問題に回答することが可能。
  ・過去問等で対策した問題に類似の問題形式が出る可能性がある。
  ・確信を持って回答できる問題が多い。

 <弱点>
  ・業務で扱った内容とは毛色が異なる出題が多いので、対策は必要。
  ・業務知識とは異なる科目の場合は対策に時間を要してしまう。
  ・「自分だったら、こうする」等の回答を書いてしまう。
     ここが何度も落ちる人に共通している気がします。(私含めですが)
     「実際の業務でこうやったから…」等の知識は試験においては足枷です。
     問題文から判断・推測出来る内容を書く癖づけは必須です。
     (採点者の立場に立ってみて考えるとわかると思うのですが、
      「なんでも有り」を許してしまうと、採点者の匙加減で点数が変わってしまいます。
      なので、回答の方向性は一意になるように問題文で表現してくれているはずです。)

上記を踏まえて考える選択科目

上記に記載した、文系科目セット・理系科目セットは共にリスクが存在します。
理想は、全科目に対して対策を行い、試験時に問題を見て判断する ですが…
試験対策に使用できる時間は限られています。(IPAの申し込み開始日から逆算すると大体90日程)

よって、事前に科目に対して決め打ちを行なって対策する必要があります。
このとき注意が必要なのが、「4科目選択だから、4科目のみ勉強しよう!」という考え方です。
確かに、それが最もコスパが良いですが、難問に当たった際に詰みます。

私のオススメとしては以下の選択科目です。
 ・勉強する科目は6科目
 ・選択候補は
   問4 システムアーキテクチャ(理系)
   問5 ネットワーク(理系)
   問6 データベース(理系)
   問7 組込みシステム開発(理系・文系)
   問8 情報システム開発(文系)
   問11 システム監査(文系)

   6科目候補があれば、高難易度を引く可能性はかなり低減されます。
   理系科目の中で選択した3科目についてですが、他のプログラミング等に比べて対策が容易
   であるため、ピックアップしています。 覚えることとパターンも少ないため。

各科目への対策方法

対策は以下の本を利用しました。(本当は商品ページを貼りたいのですが、やり方が分からない…)

通称、「緑本」と呼ばれるものです。
過去問題 + 解説 という形式で記載されているので、どういうふうに回答を導き出せるのかを
丁寧に解説してくれています。 
この本をやり込む(対象科目の問題を各3回) ことで、
「こういう解答が求められているんだな」ということがイメージできると思います。
午後対策はこの本一冊で十分対策可能です。
対策時には、解答シートを印刷して勉強するのをオススメします。
実際の回答用紙を想定して勉強しておくと、試験本番でのギャップを減らすことができます。

筆者が合格時に選択した科目

データベース以外は文系セットを選択しました。
システムアーキテクチャとネットワークは
問題文をパラパラ見た際に難しそうだったので、回避しました。
選択科目の候補を予備として用意していることの強みを活かした形になります。

まとめ

応用情報技術者試験は年2回しか受験できないので、可能なら受験し合格したい資格です。
国家資格であることもあり、企業での評価も高いです。(会社によっては報奨金や給料に上乗せも…)
午後が鬼門であることは、私自身も2回落ちているので理解しています。
その鬼門を上手く乗り越える為には、事前の対策時点で戦略を練って挑む必要があります。
色々書いていますが、何か一つでも受験者の皆さんのお役に立てれば幸いです。

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